父の一周忌と遺影の話

父が81歳で急逝して、間もなく1年になります。
父方の祖父母は長命だったので、父もまだまだ元気だろうと思っていましたが、人生は何がどうなるか分かりませんね。

昨年9月から体調を崩していて、11月はじめに入院。体調不良の原因がわかると同時にがんが発覚し、母からの電話で急遽お見舞いに行きました。その後1週間もたたないうちに危篤状態になって亡くなったため、その時が意識のある父に会った最後になりました。

遺影には3年前に父の喜寿、母の古希のお祝いをした時の写真を使いました。

それより前に両親の遺影用写真を撮影していましたが、父が気に入っていたのはこの写真だったそうです。
葬儀会社の方にデータを渡したら、背景をきれいに加工してくれました。

遺影は、多くの人に長い時間見られる写真です。
父本人はこんなに急に亡くなるとは思ってもいなかったでしょうが、本人が気に入って選んだ写真を遺影にできてよかったと思っています。

このことがあって、以前よりもいっそう「元気なうちに自分で遺影用の写真を用意しておくこと」が必要だと考えるようになりました。数年使わなければ、また新しく用意すればいいですしね。

自分が亡くなった後、家族や友人にどんな写真を見てもらいたいか、と想像してみてください。この視点で私も自分の写真を選んでみようと思います。

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この記事を書いた人

1972年生まれ。カメラマン・写真講師。

椎名トモミ
カメラマン・写真講師
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